Wednesday, January 23, 2013

ABTサマーインテンシブ オーディション


1月から2月にかけては、アメリカ各地のバレエ学校のSummer Intensive (SI)、いわゆる夏季集中コースのオーディションが行われます。

我が娘は、去年School of American Ballet (SAB)のLAワークショップと、Pacific Northwest Ballet (PNB)と、2つオーディションを受け、SABは合格、PNBは不合格という結果になり、去年の夏は、Westside BalletのサマープログラムSABのワークショップの2つを受講したのでした。

今年は、どういう事情があったのか知らないけれど、SABのワークショップは、Westside Balletから、我が家から車で1時間強かかるアーバインという街の他の教室に会場を変更。1日2枠=3時間のクラスのためだけに片道1時間以上かけて教室に通うのは何だか馬鹿馬鹿しいし、ワークショップ自体も、一昨年、去年と2年続けて受講したので、そこから学ぶものも多くはないかも、と考え、今年はSABはオーディションすら受けないことにしました。

PNBは相変わらず娘の第一希望の学校なので、今年はオーディションを受けるのはPNBだけで良いか〜と思っていたら、2週間ぐらい前になって「(仲良しのバレエ・クラスメイトの)OちゃんがABTのオーディションを受けるそうだから私も受けてみたい」と言い出した娘。Oちゃんは、去年、前述のアーバインで行われるABTのカリフォルニアSIに参加。とても気に入ったみたいで、今年もABTが第一希望らしいのですが、上にも書いたようにアーバインは通うのが大変。もちろん、OちゃんのようにABTが用意したカリフォルニア大学アーバイン校のドミトリーに滞在する選択もあるけれど、そうなれば当然、受講料の他に宿泊・食事代がかかってしまうわけで、うちではちょっと予算超過になりそう。ということで、もし合格しても行かせてあげられそうもないけど、それでも良いならということで、オーディションを受けることになりました。

オーディション会場は自宅から車で30分ほどのところに在るカリフォルニア州立大学ロングビーチ校。娘の年齢枠(11歳〜13歳)には120人弱が参加。ABTの本拠地ニューヨークの他、カリフォルニア、テキサス、アラバマ、ノースカロライナの5箇所で行われる大規模なSIだけはあるなあ、という感じ。控え室をちょっと覗いてみたら、いかにもバレエ少女という感じのスタイルの良い子たちがたくさん。車に相乗りさせてくれたOちゃんのお母さんに「上手そうな子が多いわね」と言ったら、去年合格した自信からか、「ん〜、それがそうでもないみたいなのよね。去年、Oが入れられたレベルでも上手い子も居れば下手な子も居たみたいよ」と冷静な御返事。ちょっと安心したけれど、それで落ちたらちょっと恥ずかしいな...と思い直したりして。(苦笑)

オーディション時間は2時間。120人の応募者は2グループに分けられたそうだけれど、それでもまだ60人。そんな大人数をどうやって見るのだろうと思ったら、3人の先生が名前のリストの書かれたチャートを持ちながら、歩いて見て回っていたそうです。
オーディションの内容はそれほど難しくはなかったし、周囲の子たちも自分たちよりすごく上手いという感じではなかったらしいのだけれど、ABTはバランシン・スクールではないので、ピルエットの際の足のポジショニングが違ったりして戸惑ったなどという慣れの問題はあったようでした。でも逆に、今回、自分たちの学校とは違う流派のバレエ学校のオーディションを受けてみて勉強になったのではないかと思います。ただ、ポアントはバーでいくつかの動きをさせられただけで終わりだったのが、拍子抜けしたと言っていました。

去年Oちゃんが参加したクラスは30人。他のクラスもそれぐらいだとすると、土・日の2日間に渡ってオーディションをしたロングビーチに集まった11〜13歳は単純計算すると240人。カリフォルニアではあと、サンフランシスコにもオーディション会場があるので、さらに120人を加えた360人がオーディションを受けたことになります。中にはカリフォルニアで受けたけれど、参加希望は別の場所という受験者も居るだろうから、それを差し引いて仮に300人がカリフォルニアを希望したと仮定。合格しても行かない受験者が居ることも考慮されるだろうから、おそらく30人の枠に対し50人ぐらいに合格通知を出すのではないかと考えると、倍率は6倍ぐらいだったというのが妥当な計算になるのではないでしょうか。
まあ、ABTは、仲良しの御友達に付き合って受けたという御気楽なオーディションだったので、合格しても不合格でもサラッと受け流せそう。
でも、本命のPNBのオーディションではそうはいかないだろうなあ...


ABTのオーディションでは
ヘッドショットとファーストアラベスクの写真の提出が必要。
去年経験済みのOちゃんのお母さんに頼んで撮ってもらいました。

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