Wednesday, March 2, 2011

RANGO



ジョニー・デップが「コープス・ブライド」以来2回目の声の吹き替えを担当する「ランゴ」を試写で観た。(日本公開は9月の予定)

主人公のカメレオン、ランゴは、人間のペットだったが砂漠に置き去りにされてしまい、砂漠の生物たちが住む西部開拓時代そのままの町、ダート(Dirt=土、ホコリ)に流れ着く。ランゴがダートに着いて間もなく、毎週水曜日に支給されていた水が出なくなるという事件が起こる。口から出まかせで「自分はならず者一家を倒した」と言ってしまったランゴは、引っ込みがつかなくなって保安官のポジションを与えられ、町民たちに水を取り戻すと約束するが...

今どきのアニメーションは、子供の観客だけでなく大人の観客も満足させないと商売にならないから、各作品、いろいろな「仕掛け」を用意してくれるようになってきたが、「ランゴ」は、明らかにマカロニ・ウエスタンも含めた西部劇ジャンルにスタイルを借りていると同時に、サブテキストとしてポランスキーの「チャイナタウン」を持ち込んだことで、大人の映画ファンを喜ばせることになると思う。(一般公開は明後日の3月4日なので、映画評は出揃っていないのだけれど。)

監督はゴア・ヴァービンスキー。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの監督だが、より若年の子供向けの「ランゴ」の方が遥かに丁寧に作ってあるのは、興味深い。

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