Sunday, March 6, 2011

なんたってリーアム・ニーソン



さっきDVDで「96時間」を観た。
原題は「Taken」。連れ去られた、それだけのいたってシンプルな題名。連れ去られた娘を連れ戻す、それだけの映画だから、非常に的確な名前である。
主演のリーアム・ニーソンは、身長193cmの体格。ボクサーだった経歴があるだけに、シュワルツェネッガーやスタローンのような人工的な筋肉の付き方をしている体つきではないが、リアルな強靭さがある。

「96時間」の主人公、ブライアン・ミルズは元CIAという設定になっていて、それだけに娘が誘拐されたことを知った後の行動が実に素早く無駄が無い。格闘シーンでは、何人ものアルバニア人たちやアラブ人が寄ってたかってかかってきても、一人で難なく片づけてしまう超人ぶりで、一緒に観ていた配偶者は「オーマイガっ!あんなに沢山、居る中に独りで入って行くなんて無茶だよっ!」なんて本気で心配していたが、私なんぞは「いや、大丈夫。なんたってリーアム・ニーソンだからね」という気持ちで余裕で観ていられた。
だいたい、こういう映画では、ヒーローは必ず苦境におとしいれられている乙女(英語ではdamsel in diestressという決まり文句になっている状況)を救うことになっているわけだけど、そのヒーローがリーアム・ニーソンなら間違いなく、乙女は助け出される。
リーアム・ニーソンには、そういう、ちょっと超人的なカリスマがある。「シンドラーのリスト」で、スピルバーグがシンドラーをあたかも神を崇めるような視線で描いたのも大いにうなずける。

そんなリーアム・ニーソンですが、「愛についてのキンゼイ・レポート」のインタビューのために御会いした時は風邪をひいていたかなにかで、体調が思わしくなかったこともあって、しょぼしょぼした元気の無いオジサン、という印象でした。(とほほ)
「96時間」を撮った時はそれから4年も経っていたわけだし、この間ブログに書いた「身元不明」の時はさらに歳を取っていたわけだけど、そんな年月を感じさせないアクション。
なんたってリーアム・ニーソンですからね。ちょうど10歳年上のハリソン・フォードに代わるシニア・アクション・スターの筆頭になりつつあるのは嬉しい限りです。

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