Friday, March 18, 2011

WIN WIN



前回と引き続き、最近観た映画のことを。

「WIN WIN」の主役は、ポール・ジアマッティ演じる小さな町のしょぼい弁護士マイク。マイクは、弁護士としての稼ぎだけではとても家族を養っていけないため、ちょっとボケ気味の老人のレオ(懐かしや、「ロッキー」のバート・ヤング)の保護者になることで、小遣い稼ぎをもくろむが、レオと音信不通になっていた娘の息子(つまりレオの孫)でティーンエージャーのカイルが、祖父と暮らすためにひょっこり訪ねてきたため、カイルを自分の家に居候させる羽目になる。
カイルは、ダークヘアを人工的な金髪に染めてるし、16歳なのにヘビースモーカーのようで不良っぽいゆえ、マイクの妻ジャッキー(エイミー・ライアン。好演)は最初、迷惑顔になるが、次第にカイルが根は優しい良いなの子だと気づき、母親代わりになろうとする。
一方、マイクは、自分がコーチをしている高校のへなちょこレスリング・チームの練習に暇そうにしていたカイルを連れて行くが、カイルがレスリングが上手でビックリ。カイルは実は住んでいたオハイオ州の大会で第2位になったほどの腕だった...

ストーリーは、ある程度予想がつく展開なのだが、マイクとカイル(この映画でデビューした新人のアレックス・シェファー。なかなか良い味出している)、カイルとジャッキー、カイルとレオのやりとりが、実に自然な感じで良い。ああ、こういう人たちって本当に居そうだと思ってしまうリアリティがあった。
ちなみにタイトルの「WIN WIN」とは、自分も「勝てる」し、相手も「勝てる」 、つまり、両方にとってプラスになる、得になるという意味。 この作品の場合は、もちろん、レスリングにもかけてあるタイトルになっている。

監督は、気弱なキャラを演じることが多い俳優のトム・マッカーシー。評判になった監督2作目「扉をたたく人」も観てみたくなった。

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