Monday, October 10, 2011

ドラマをめぐるサバイバル・ドラマ

アメリカのTV界はシビアである。視聴率が充分取れないと、充分な広告収入につながらないため、9月に新スタートを切ったドラマでも、10月末までにとっととキャンセルされたりする。
そんなわけで、去年の9月に始まった新シリーズで私たちが観ていたドラマのほとんどがキャンセルされてしまった。中には、「Nikita」や「Hawaii Five-O」のように、私たちの方で観るのをストップしてしまったドラマもあるけれど。その他にも、2009年1月から始まって、3シーズンは生き残ったものの、今年の1月で終わってしまった「Lie To Me」や、今年の1月から始まったばかりなのに5月に終わってしまった「Chicago Code」もあって、これらのドラマを楽しんでいた私たちは、とてもガッカリさせられた。

一方、相変わらずの人気で順調にサバイバルを続けている「CSI」と、一時は継続が危ぶまれているという噂もあった「FRINGE/フリンジ」は無事、リニューアルされて、9月の放映再開を嬉しく迎えさせてもらったが、「CSI」ではまたまたメインキャストが交代。ギル・グリッソムことウィリアム・ピータセンに代わってべガスのCSIチームで活躍していたDr.レイモンド・ラングストンことローレンス・フィッシュバーンに代わって、今度はテッド・ダンソンが起用されることになった。



ダンソンには、どうしてもコメディ俳優というイメージがあって、最初、このキャスティングはどうなんだろう?と思わせられたが、実際にCSIチームに仲間入りして捜査するところを観たら、まあそれなりに馴染むのかもしれないという気はした。
「CSI」フランチャイズは、元祖「CSI」の他、「CSI:マイアミ」、「CSI: NY」も最初は観ていたのだが、「マイアミ」はホレイショ・ケイン演じるデヴィッド・カルーソが、全然カッコ良くないのにカッコいい奴ぶるポースを笑い飛ばすところまで楽しめなくてドロップアウト。「NY」の方は、ゲイリー・シニーズのニコリともしないシリアスで「この世の哀しみを一人で背負っちゃってます」みたいな悲愴感漂うマック・テイラーは観ているだけで疲れてきてしまって、こちらもドロップアウトした次第。
血みどろの犯罪やダークでクレイジーな犯罪者を描くドラマなんだから、ユーモアをたっぷり付け合わせで出してくれないと、どよおおおんとした読後感ならぬ視聴後感が残っちゃうじゃないですか。
そういう意味で、ダンソンの起用は案外、良いアイディアだったのかもしれない。まあ、これから彼の人となりが少しずつ明らかになっていくわけで、このキャスティングの成功の是非はまだまだわからないけれども。

犯罪ドラマにユーモアは必須、というのは、私の個人的で勝手なTVドラマの鉄則(?)の1つみたいですね。

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