Monday, January 16, 2012

BRIDESMAIDS



2011年の5月に全米公開されて、映画評で絶賛されただけでなく、製作費の5倍以上の興行収入を稼いだ「Bridesmaids」をやっとDVDで観ることができた。

「Bridesmaids」の主人公、アニー(クリステン・ウィグ)は30代半ばの独身女性。小さな町に開いたケーキショップはうまくいかず、仕方なく母親のコネで地元の宝石店の店員をしている。現在は恋人も居なくて、ハンサムでリッチだが都合の良い時だけ呼び出してセックスするだけの男(ジョン・ハム)とズルズルと付き合っている。そんなアニーの救いは幼馴染の親友のリリアン(マヤ・ルドルフ)だが、そのリリアンが恋人にプロポーズされ、アニーは花嫁の介添え役を頼まれる。取り残されたような寂しい思いになりながらも、親友のために一役かおうとするアニーだが、そんな時、リリアンと最近急速に“仲良し”になったというリリアンのフィアンセのボスの妻、ヘレン(ローズ・バーン)を紹介される。美しくて、洗練されていて、おまけに超リッチのヘレンに気圧されながらも、自分の親友を盗られまいと、リリアンの結婚に向けて張り切るアニーだったが…

この「Bridesmaids」、最初に宣伝を見た時は「ハングオーヴァー」の女性版というイメージのおバカコメディかと思ったら、どうして、どうして、大笑いさせられながらも、ホロリとさせられたり、アニーのイタイ行動にハラハラさせられたり、同情、共感したり、とてもドラマティックでビタースウィートな良作だった。
あえて類作を挙げるとしたら、「ラブ・アゲイン」かな。でも、一見おバカコメディと見せて、主人公に大いに共感する点では「40歳の童貞男」にも近いものがあるかも。

出演女優たちも、みーんな良い。特にクリステン・ウィグは、これまでサタデー・ナイト・ライブの超過激なコメディ演技しか観たことが無かったのだけれど、実に微妙なニュアンスの芝居ができる女優であることが判って大いに感心した。それと、脇役ではあるけれど、メリッサ・マッカーシーの存在感の大きさも特筆もの。彼女は、「Mike & Molly」というおデブ・カップルが主役のシットコムで大ブレイクした人だけれど、モリーとはまったく雰囲気の違う役で大熱演している。

予告編はこちら:

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