Sunday, July 6, 2014

第2週

CPYBがSIの間、レッスン場所やドミトリーを借りているディッキンソン・カレッジ
緑豊かなキャンパスがとてもナイスです

CPYB第1週目は、風邪で撃沈して月〜土(土曜日は1レッスンのみ)の6日間中、最初の2日しか出席しなかった娘ですが、第2週目は月曜日から復帰。欠席分を挽回するための夕方クラスも頑張って3回のうち2回取りました。

2週目では、クラスの内容が1週目より少しレベルを上げたようで退屈だとは思わなかったこと、完全に無視されていたと思っていたSC先生が2週目には2日間とも、ちゃんと見てくれた上に、ポジティブなフィードバックをくれたこと、他の先生からも「Good!」と声をかけてもらったことが多くなったなどなど、レッスンしていて「楽しい」と思える時がぐっと増えたそうで、「やっぱり来てみて良かった」と言ってくれたのが、親としては非常に嬉しかったです。

木曜日には、私も午前中のPS先生のクラスを見学。
噂に聞いていた通り、姿勢、足のポジション、脚の筋肉の使い方、足指の向き、それぞれの動きの正しいやり方やコツなど、細かいところを非常に丁寧に指導していました。PS先生は、かなりの高齢(おそらく70歳代)で腰が悪いようなので、生徒の手や足を取って指導することは少なく、ましてや自ら見本などは見せない(見せられない)のが残念と言えば残念なのですが、そのようなマイナス面を充分カバーする眼力がある、というか、生徒一人一人の問題点を的確に把握して指導しているという印象を受けました。
ちなみに、娘が入れられたクラスD3の人数は22人。生徒たちの推定年齢(笑)は13歳〜16歳ぐらいかな。(娘に依ると1人だけ18歳の子が居るらしいですが)
面白かったのは、さすが能力別というだけあって、生徒たちの実力レベルがかなり揃っていた点でした。これがいつもの教室のクラスだと、同じクラス内でも実力レベルにけっこう差があるから、見学していると、自分の娘を見ていない時にはどうしても上手い子に眼がいく、という現象が起きるのですが、CPYBのクラスでは誰も目立たないんですよね。これだったら、先生も皆に眼が行き届くし、教えやすいだろうなと思いました。参加人数580人で、25のレベルに振り分けられているというプログラムだからこそ実現可能なことなのでしょう。

7月4日の独立記念日は

これがホントのアメリカン・パイ、なんちって
7月4日スペシャルなんでしょうね
撮影by娘

7月4日は、アメリカの独立記念日。
2006年から2011年までの6年間は、夏休みは日本だったから7月4日もアメリカに居なかったのですが、去年、一昨年は在宅だったので、近所のブロックパーティに参加していたりしていました。
今年は、アメリカで7月4日を過ごすことにはなったけれど、自宅から遠く離れたペンシルバニアでの独立記念日です。
カーライルのダウンタウンでも何らかのイベントはあったらしいけれど、人ごみ嫌いの私と連日のバレエ・レッスンでお疲れ気味の娘は敢えて、そのようなイベントには参加せず、Old Navy、Target、そしてKohl'sでショッピング。ま、それも或る意味、商業主義国アメリカに相応しい過ごし方かも?(ホントか〜〜?)

夜は、近場のイベント会場から花火があげられるということは聞いていたのですが、これまた出不精を決め込んで、滞在先の家の2階の窓から鑑賞。お向かいさん宅の大きな木が1/3ぐらい花火を隠してしまっていたけれど、それでも高く上がったものや大輪系のものなどはかなり良く見えたので良しとしましょう。

窓から撮影した花火。スケール感が全然わからない写真ですね...(汗)

Tuesday, July 1, 2014

ERに行ってしまったよ

風邪をひいた娘ですが、金曜日の午後ぐらいから眼が充血気味なのに気づいたものの、風邪で鼻喉をやられているからかな?と思っていたら、土曜日には目ヤニも出始め、日曜日の朝には眼が真っ赤。
こりゃ、結膜炎だね。

結膜炎には小学生の頃、何度か罹りましたが、感染力の高さゆえ、アメリカでは結膜炎になると投薬後24時間経過するまでは学校を強制的に欠席させられます。
バレエ学校にしても、それは同じ。
せっかく風邪が治ってきたのに、結膜炎ゆえ、さらにクラスを欠席させられたのでは堪らないので、日曜日だけど病院に連れて行って目薬を処方してもらわねば!と迅速に行動。
ネットで検索したら車で15〜20分ぐらいのところに救急受付のある病院を発見。地図で場所を確認して出かけました。

カーライルで行った病院
写真は「ペンライヴ」のサイトから拝借しました

LAで救急受付、いわゆるERに行こうものなら、命に別状無い場合は1時間待ち2時間待ちなんてザラ。何せ、銃で撃たれた人、麻薬の過剰投与で意識の無い人なんかが次々と運ばれて来るわけだから、結膜炎なんて優先順序が限りなく最後。
が、そこはのどかな田舎町、カーライル。
待合室なんて人っ子一人居やしない。必要事項を書類に記入したら、すぐに名前を呼ばれて、まずは看護師さんと基本的な事を質疑応答。(この看護師さん、私たちがCPYBのためにカーライルに滞在中と知ったら、「私もCPYBに通ってたのよ〜。4歳から14歳ぐらいまでだったけど。マーシャ(校長先生)はまだ居る?え?まだ居るの??ええ、すごーい。信じられないわ〜」と親し気に話しかけてくれてとってもナイスでした。)
その後、すぐに病室に通されて(救急病棟なんで一応Trauma、すなわち外傷室という札がついていて「え〜、トラウマだって〜」と娘にウケてました)、間もなくドクター登場。
眼を診て、耳や喉を診て「うん、結膜炎だね。ウイルス性か細菌性かわからないけど、細菌性だった時のことを考えて抗生剤入りの目薬を処方しましょう。ウイルス性だったら、いずれにしても治るのを待つしかないからね」と診断。処方箋をもらって帰りました。

カーライルに来て10日目にして病院訪問。ま、病気が大したことなくて良かったけれど、初めて自宅を離れてのバレエのサマーインテンシブ。やっぱり色々あるよね。



ニューヨーク・シティ・バレエとの午後

CPYBの5週間のサマープログラム第3日に風邪で撃沈した我が娘。普通の風邪だったらいつもは1〜2日学校とバレエを休めば復帰するのに、今回は、やはり旅の疲れと慣れない環境のせいか、結局、水曜日〜土曜日の計11レッスンをお休み。
来週から続けて3週間と1日、下の項でも書いた夕方クラスを取って休んだ分を挽回せねばならなくなりました。大変だぞお〜。

で、朝イチのレッスンはお休みした土曜日でしたが、その午後のイベント、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)のドレスリハーサルを見学+ダンサーたちとのQ&Aにはちゃっかり出席。
CPYBの生徒たちが観た演目は:
*ジョージ・バランシン振付の「ジュエルズ」より「エメラルド」からの抜粋
*ジョージ・バランシン振付の「ウエスタン・シンフォニー」第2楽章からの抜粋
*ジェローム・ロビンズ振付の「ファンシー・フリー」の抜粋
*クリストファー・ウィールドン振付の「Liturgy」

どれも、さすがNYCBという踊りだったそうですが、娘が一番嬉しかったのは、自分のバレエ教室の卒業生でNYCBのプリンシパルを務めるアンドリュー・ヴェイエット氏に直接話せたことだったとか。娘が自分の出身スタジオの生徒だと知ると、すごく嬉しそうにして最近の教室の様子などを聞いていたそうで、チケットにはちゃっかりサインももらってきました。
「ファンシー・フリー」での船乗り役を踊ったアンドリュー
(向かって右端)
写真はCPYBのFaceBookから拝借しました

Wednesday, June 25, 2014

風邪で撃沈:一時休止

CPYB3日の今日ですが、今朝起こしに行くと「喉が痛い。熱っぽい」と苦し気に訴える娘。
風邪ですな。
昨日ぐらいから、喉が痛いと言っていたので免疫力を高めるハーブのエキネシアや風邪薬を与えていたのですが、遂に撃沈。
ホームスタジオのバレエ・プログラムでも、必ず1〜2日は病欠する娘なので、夜行便に乗って旅して慣れない環境で1日4〜5時間踊るスケジュールで疲れが出たのでしょう。

CPYBの出席ポリシーは厳しくて、休んだら休んだ分だけ夕方クラスを取って挽回しないと、事情によっては週末のお楽しみイベント(ニューヨークシティ・バレエのリハーサル見学&2回のテーマパーク訪問)に出席させないという措置もアリとか。
今日は夕方のモダンのレッスンを含め4枠レッスンのある日なので、明日、復活したとしても、月曜日に取った夕方クラスを差し引いてあと3回は夕方クラスを取らなければならない計算になり、今週末のNYCBリハーサルの見学までに挽回できないんだけど、そうするとリハーサル見学に参加できないっていうこと??と心配になり、欠席の連絡をした際、オフィスの人にその件について聞いたら、「それは大丈夫。良くなり次第、埋め合わせのクラスを取るようにすれば問題無いわ」とのことで一安心。要は、レッスンをサボる怠慢生徒が出ないようにする警告的なポリシーらしい。それでも、埋め合わせクラスを取らなければならないことは変わらないから、娘どん、これからもっと大変になりますぞよ。

ま、病気はどうすることも出来ない事なんで、とにかく休養してもらうことにしましょう。

Tuesday, June 24, 2014

レッスン第1日め

Warehouseスタジオを入った受付のところ。
左の方にずっと廊下が伸びていて、朝行ったらレッスン前に待機しているバレエ少女たちで埋まっていました。

日曜日のクラス分けの結果は、その晩の8時ぐらいにやっと判明。
娘はD3というクラスになりました。
ダディの血を引いてすぐに友達を作ってしまう娘が早速友達になったという4人も、3人は15歳、1人は自分と同じ14歳で、それより少し上っぽい年齢の子も自分より年下っぽい子もチラホラ居る、というクラス編成だったので安心したそうです。
しかも、嬉しい事に、どうやらD3の入れられた子は皆「ターンアウトを改善させましょう」グループだったらしく、レッスンの重点もターンアウト改善に置かれているとのこと。ターンアウトの問題は娘の最大の弱点なので、「CPYBは個々の生徒のニーズに沿った指導をしてくれる」という噂は本当だったんだなあ、と感心すると共に喜んだ次第。

それにしても、校長先生、あの2枚の写真だけで会ったことも無い娘の弱点を見抜くなんて凄過ぎる!と改めて、マーシャ・デイル・ウェアリー先生の慧眼ぶりに脱帽した次第です。

D3のレッスン・スケジュールは以下のようになっています:

月〜金
10:30am~12:00pm テクニーク(バレエシューズを履いてのバレエ・レッスン)
1:30pm~3:00pm  テクニーク
4:00pm~5:00pm  ポアント


9:00~10:30 テクニーク

この他に水曜日の6:45pm~8:00pmにモダンがありますが、ヴァリエーションのクラスなどはいっさい無し。発表会も無いのでレパトワールやリハーサルも無し。ひたすら技術を磨くだけのプログラムであることがよおくわかるスケジュールです。
これらのクラスは必修ですが、もっと踊りたい場合や、上記のクラスを欠席した時の埋め合わせのクラスとして、月、木、金の6:45pm~8:00pmのテクニーク・クラスもあります。

各クラスの担当の先生は、同じ曜日・時間帯のクラスを5週間ずっと教える先生も居れば、週ごとに先生が交代するクラスもあって、いろいろですが、週6日、5週間、延べ30日間に教えてもらう先生は20人以上に及び、娘にとってはそれも初めての経験になります。

さて、第1日めのレッスンを受けた娘の感想は...
1枠のPS先生は「ウエストサイドのF先生よりさらにスローで細かく教えるから飽きちゃった。言われた事も既にF先生から指導を受けた事ばかりだったし。超退屈だった」
2枠のGP先生は「かなりバランシンっぽくて楽しかった。私のこともちゃんと見てくれてコメントくれたし」
3枠のSC先生は「エコヒイキがすごかったよ。参加2度目で顔見知りの子が5人ぐらい居たんだけど、その子たちばかり見ていて、他は全然無視してた。(すごく嫌みっぽい口調で)さすがSAB、NYCB出身の先生だねって感じ〜」
オプショナルで受けた夕方クラスのRG先生は「一番ウエストサイドっぽいクラスですごくやりやすかった!(ウエストサイドの)S先生のクラスをもう少し簡単にした感じかな?声もかけてもらったし。頑張って出てみて良かったよ」
全体的には、かなり簡単なレッスンだったそうですが、昨日のクラス分けレッスン後のツアー(CPYBの施設を歩いて見て回るツアー)のボランティア係の人たちの話では、最初はシンプルで簡単なルーティンから始めるけれど、どんどん難易度が上がっていくそうなので、まあ、焦らないでじっくりレッスンに励んでくださいな、となだめた母でした。

クラス分け

ペンシルバニアに到着したのが木曜日の朝。金曜日は休んで、土曜日はレジストレーション(履修登録)と通年制の子たちの公演+オリエンテーション。
そして日曜日は、クラス分けレッスンがありました。

セントラル・ペンシルバニア・ユース・バレエ(CPYB)の入り口。
ここは、通称Warehouse、つまり「倉庫」と呼ばれるスタジオで、オフィスと4つ(?)のスタジオがあります。

オリエンテーションの時に聞いたのですが、今年の参加者は約580人。CPYB始まって以来の大所帯だそうです。

CPYBの特徴の1つは、細かいクラス分けシステム。大まかなレベルはA〜Eの5レベルですが、その中がさらに4〜7つぐらいに分かれている様子。
そのクラス分けも、年齢別ではなく、能力別でもなく、強いて言えば、「どこを集中的に鍛えるか」によって分けていると聞きました。

興味深いことに、そのクラス分けは、申し込みの際に提出した2ポーズの写真から決められるとのこと。校長先生は、天才的な識別能力があるようで、ポアントを履いて4番のポジションで立ったポーズと後ろのアチチュードで立ったポーズの写真を見ただけで、各生徒にどのようなトレーニングが必要であるのか、見抜いてしまうんだとか。
だから、日曜日のクラス分けレッスンはわずか1時間。580人の生徒を7グループに分けてのレッスンだったので、1グループあたりの平均人数は80人余り。確かに、そのレッスンだけではクラス分けの判断など出来るはずもなく、どうやら写真を材料にしての判断が間違っていないかどうかを確認するためだけのものだったらしいです。

ちなみに、レジストレーション時にクラス分けレッスンのスケジュールを知らされたのですが、うちの娘のレッスンは11:30am〜12:30pmというスケジュール。
「これって、最初の方の時間帯なのかな?それとも真ん中辺?ってことは、私、レベルBとかCに入れられちゃうってこと〜?」とヤキモキ状態の娘。オリエンテーションの間や、行き帰りのバスの中で、レッスン時間帯が書いてある参加生徒たちの持つ封筒をチラ見していました。(笑)
でも、実際に受けてみたら、同じ時間帯でも、レベルがバッラバラだったらしく、「心配して損した」だって。(苦笑)それにしても、名前のアルファベット順でもなく、年齢別でもなく、どうやってグループ分けしたんだろうね?と親子で首をひねるしか無い謎のクラス分けレッスンでした。