Tuesday, September 15, 2009

Cloudy with a Chance of Meatballs


日本でも今週の土曜日に公開予定のソニーによる3Dアニメーション、「Cloudy with a Chnace of Meatballs」(日本公開タイトル:「くもりときどきミートボール」)の試写を観に行く。

最近のアニメーション映画は、各社、大人が観てもそこそこ楽しめるように工夫を凝らしているけれど(例えば、大人しか判らないジョークのネタやパロディを散りばめてみたり、声優に有名な俳優をキャストしたり)、それでも文句無く「面白かった!」と言えるのは、最近ではピクサー作品と「Coraline」ぐらい。
そんなわけだから、この「ミートボール」も大して期待しないで観に出かけたのだか、意外に面白くて嬉しいビックリ。
メッセージとしては、自分が一番居心地の良い自分のままで良いんだ、ということと、夢は捨てずに頑張ればいつかは叶うものだ、という、とりわけ特別なものではないのだけれど、ストーリーテリングが上手い。飽食のアメリカを風刺しているなんて深読みもできるけれど、それより話の展開を楽しむだけでも充分満足できるエンターテイメントだった。

Sunday, July 19, 2009

草刈民代さん


昨晩、NHK総合のドキュメンタリー番組「WxW」(“ワンダーワンダー”と読むらしい)が草刈民代さんを採り上げていたので、思わず見入ってしまった。(予告編の映像はココで。)

私は、草刈さんが最も活躍していた時期、既に日本には居なかったので、彼女についてはアメリカで観た「Shall We ダンス?」で知ったに過ぎないのだが、今年の4月に44歳の誕生日を目前にして引退した彼女の最近の心境を映したこの番組は非常に興味深く観た。

特に面白いと思ったのは、「瀕死の白鳥」を踊る彼女が、以前は死にゆく白鳥の悲哀だとか苦痛だとかを精一杯表現しようとしていたのに、パリに行って稽古をつけられた際に、パリ、オペラ座のフランス人のバレエ教師から、「瀕死の白鳥」は、動物である白鳥が力尽きて死んでいく様子を踊るバレエだから、人間的な視点からの感情表現は要らない、と言われて、目からウロコが落ちたように思ったというくだりだった。
これは、以前の彼女の解釈が間違っていた、フランス人バレエ教師の解釈が正しい、ということではなく、バレエはいかような解釈でも踊れるもの、逆に言うと、踊り手の視点・解釈を表現しなければいけないものなのであるということだと思う。
だからこそ、バレエは芸術であり、器械体操は決して芸術になり得ないのだ。

それにしても、身体を芸術の媒体にするバレリーナの肉体のなんと美しいことよ!

Saturday, June 13, 2009

オビ=ワン・ケノービが居たよ


今日は、娘のバレエ教室の幼年部の発表会。
娘のレベルのクラスだと先日のスプリング・コンサートの出演になるのだけれど、今日は、Pre-Balletのクラスの御手伝い。6歳の女の子たちの先頭に立ってスキップしたりギャロップしたり、御辞儀の御手本を示したりという黒子さん的な舞台出演でした。

その御手伝いが終わって楽屋に荷物を取りに行った時のこと。
なんか見たことがある人が居るなあ…ああ、ユアン・マクレガーに似てるんだ。っていうか、本人じゃん。でも、なんで東洋人の女の子と話をしているんだろ?御友達の娘の発表会を観に来たのかなあ?でも、周りに東洋人の親らしき大人も居ないし…
と思いつつ、待たしている人が居たので「?」マークを頭の中に残しつつ楽屋を後にしました。

家に帰って調べてみたら、マクレガーは2006年にモンゴルから当時4歳の養女をもらっているんですね。プログラムにも、その養女の名前とマクレガーの姓でちゃんと載っていました。

最近では「天使と悪魔」のカメルレンゴ役が印象に残っているけど、娘に話しかけている彼はパパの顔でした。

Friday, June 12, 2009

The Taking of Pelham 1 2 3


トニー・スコットの新作「The Taking of Pelham 1 2 3」を観た。(日本公開タイトルは「サブウェイ123」というらしい。)

映画に詳しい人だったら既に知っているに違いないことだが、これは1974年に公開された「サブウェイ・パニック」のリメイク。(原作があるので、厳密には再映画化と言った方が正確かもしれないけれど)
4人の男たちによる用意周到に計画されたニューヨークの地下鉄ジャック。乗客たちを人質に取り、首領格の男は30分以内に要求する現金を届けないと1分に1人ずつ人質を殺していくと宣言する。犯人とやり取りするのは、地下鉄公安局職員のガーバー。時間と闘いながら犯人と交渉を試みていくが…

オリジナル版では犯人グループの首領をロバート・ショウ、ガーバーをウォルター・マッソーが演じていて、人質の身の上や時間との闘いにまつわるサスペンスもさることながら、いぶし銀のような風格のある名優2人の心理戦を伴うやり取りを観ているだけでもスリリングなB級アクション映画の名作だった。

一方、新版はとにかく派手。まず、ショウが演じた犯人グループのボスがジョン・トラヴォルタで、マッソーが演じていたガーバーがデンゼル・ワシントンというキャスティングだけでも、大きく違う。トラちゃんは、とにかくキレまくるし、デンゼルは緊張しっ放しでマッソーの飄々とした持ち味から生まれるゆとりが全く無いから、テンションは上がりっ放し。それは、おそらく監督のトニー・“トップ・ガン”・スコットの意図したところなのだろうけれど。CM畑出身のスコットらしく、MTV風のカメラワークと編集は時としてエネルギー・レベルアップに効果的だったけど、ちょっと多用し過ぎたきらいがあって、鼻についたところも。しかし、中盤、身代金を届ける警察のカーアクションの迫力は御見事。或るシーンでは、思わず「オーマイガッ!」と両手で頭を抱えてしまったよ。

ちょっとサービス過剰な展開・演出・台詞もあったけど、「ミスティック・リバー」のブライアン・ヘルゲランドの脚本はかなりタイトに構築されていて、全く飽きることの無い2時間弱。映画館の御代の価値アリの映画でした。(って、試写会だったからタダだったんだけどねー笑)

Monday, May 11, 2009

Ballerina


今日(ってもう昨日になってるけど)は母の日。配偶者に何したい?と聞かれたので、前々から気になっていたフランスのドキュメンタリー「Ballerina(バレリーナ)」を観に行きたいとリクエスト。土日の午前11時限りの単館公開なので、日曜日にしては早めの朝ごはん(配偶者の作ってくれたクレープ♪)を済ませて、サンタモニカのアートハウス館Laemle Monica(レムリ・モニカ)へ。

「Ballerina」は、前キーロフ、現マリインスキー・バレエに属するバレリーナ5人のバレエ人生を垣間見せてくれるドキュメンタリーだが、同時に、ロシアではバレエという芸術がいかに愛され、リスペクトされ、シリアスに扱われてるかを改めて実感させてくれた。
ロシアのバレエ学校やバレエ団の世界がいかに厳しいかは、大好きなバレエ漫画「アラベスク」を読んで昔から知っていたけれど、バレリーナたちの実際の映像は、凄まじいほどのテクニックと目を見張ってしまう強靭さを備えた美しさで観客たちを圧倒しまくりだった。
ちょっと残念だったのは、最近、バレエに熱が入って来た娘が中盤からいかにも飽きていたということだった。まあ、ほとんどが字幕だし、バレエ関係者たちのインタビューも多くて全部がダンス、ダンス、ダンスじゃなかったのでしょうがなかったかもしれないけれど、バレエのシーンだけでも、しゃきっと観て欲しかった。
逆に驚いたのは、バレエに対してそれほど興味が無いはずの配偶者が涙していたこと。まあ、コダックのコマーシャルでも涙する人なので、考えてみればありがちなんだけど、ちょうどロサンゼルス・タイムズ紙の主幹映画評論家ケネス・テューランが「バレエに興味の無い人でも、観れば心変わりしたい気持ちにさせられる」と書いてあったので、オジサンの変化は面白かった。

さて、今週末は、娘のバレエ学校の春の公演。若きバレリーナ予備軍たちが楽しく踊る舞台は観ていて本当に気持ち良いので、手前味噌ながらとても楽しみである。

Friday, May 8, 2009

TVドラマ雑感



9月から新シーズン開始のアメリカTV界では、そろそろシリーズ物のシーズン・フィナーレの時期になってきた。
現在、観ているドラマは、週8本。中には気まぐれ程度にしか新エピソードを放映してくれないドラマもあるが、我が家は私や配偶者の仕事の都合でTVが観られない日も珍しくないから、結局、衛星チューナー内のデジタル・レコーダーにどんどん未見のドラマが溜まっていく…いかんなあ…
というわけで、最新エピソードというわけにはいかないのが苦しいところだけれど、今シーズン追ってきたドラマをちょっとまとめると…

「HEROES」
シーズン3にあたる今シーズンも、登場人物が相変わらず多過ぎるし、シーズン2以上に何だかまとまりの無いストーリー展開になっているのが残念。ストーリーのフォーカスがあっちゃこっちゃに移るし、誰が誰の味方で、誰が“ヒーロー”で誰が悪者なのかが相変わらずグレイ。しかも、週単位でそれがコロコロ変わった時期があって、フラストレーションたまりまくりでした。シーズン1はあんなにエキサイティングだったのに…

「REEPER」
親が息子である自分の魂を悪魔に売ったために、悪魔の手下として働かねばならなくなった青年サムが主人公のドラマだけど、毎回、地獄から抜け出した悪魔を追って退治して、というパターンで御話が展開するので、ちょっとマンネリ気味。それから脱却するためにか、追加キャラをいろいろ登場させているけれど、どれもキャラとしてのインパクトがイマイチ。特にガックリきたのは、サムの親友の1人であるソックが母親の結婚した日本人男性の娘、つまりステップシスターにムラムラとするというサイドストーリーで、その継妹に田村英里子がキャスティングされていたこと。ソックの年齢設定がおそらく20代後半で、継妹は学生でおそらく20代前半という設定なんだろうけど、35歳の田村英里子が露出度の高いタックトップやらショーツやらで登場し、キャピキャピのぶりっこ演技をしているのが、いかにも苦しかった。

Fringe
「スター・トレック」でまたまた注目を集めているJ・J・エイブラムス製作総指揮の超常サスペンスもので、毎回「げ~~、何これっ?!」という現象をテーマにしたエピソードでドキドキハラハラ度も高いのだけれど、難点は新エピソード放映がすごく疎らなこと。TVシリーズは基本的に毎週放映だからこそ、「次回をお楽しみに」という気分になるし、キャラにも親近感が出るのに、お預けをくらったようで寂しくなる。

Lie to Me
エキセントリックなキャラを演じるティム・ロスが芸達者なので、彼が嘘を見破る過程を観るのは楽しい。ただ、最近、彼の過去が明らかになったり、同僚の結婚の危機なんかが浮かび上がってきたりして、キャラの私生活がドラマに入って来たのがちょっと気になる。そういうサイド・ストーリーが主になってしまうと、ドラマのアイデンティティが揺らいでしまうことが往々にしてあるので。

Life on Mars
2008年に生きていた刑事が事故をきっかけに1973年にタイムスリップしてしまい、時代の違いに戸惑ったり(「携帯を無くしてしまったんだ」などと言うと「携帯って??」というポカーンとした反応が返ってきたりする)、若き日の自分の両親に出会ったりというドラマが面白かったのだが、最終回は本当に衝撃的で、思わず口があんぐり。このドラマ、イギリスで放映されたドラマのリメイクなので、興味がある人はイギリス版のDVDが出ているので是非、チェックを!

「CSI」
グリッソムことウィリアム・ピーターセンが降板してから、番組に対する熱意がちょっと下がってしまったけれど、謎解きのドラマの展開は相変わらず面白いので観ている。ピーターセンの後釜のローレンス・フィッシュバーンはまあまあといったところ。

Terminator: Sarah Connor Chronicles
未来から送られてくる殺人ロボットたちとサラ&ジョン・コナー親子の闘いから、リキッド状(要はロバート・パトリック・タイプの)ターミネーターが率いる謎めいたハイテク会社や、未来から何の目的でやって来たのかが明らかにされないミステリアスな女戦士などを巻き込んだストーリー展開になってから、ペースがちょっとスローダウン気味。まあ、映画「ターミネーター」3部作のような殺人マシーンとの闘いに終始するわけにはいかないのも解るけれど。ちなみに、このシリーズも今シーズンで終りだとか。近く「Terminator Salvation」も公開されることだし、終りにする潮時なのかもしれない。

「Dollhouse」
イライザ・ダシュク演じるヒロイン、コードネーム:エコーをはじめとしたいわくつきの過去を持つ若い男女の記憶を操作し、クライアントの望むままの人間(つまり或る種の“人形”)にするというハイテク高級エスコート・エージェンシーを舞台にしたドラマ。最初は、エコーのキャラが虚ろで感情移入しにくかったのだが、次第に複雑な背景や、アルファと呼ばれる謎の人物の存在がチラチラ見え始めて面白くなってきた。

あと、HBOのオリジナル・シリーズでアフリカを舞台にした「The No.1 Ladies' Detactive Agency」というのがメチャクチャ評判が良いので、録画してあるんだけど、パイロット・エピソードが2時間枠なので、なかなか観るチャンスに恵まれず…早く観なくっちゃ!!

Wednesday, May 6, 2009

STAR TREK


科学的思考が苦手だし、用語を認識するのも苦手ということで、普段はSF小説とかSFジャンル、特に宇宙が絡んだりする映画は敬遠しがち。

でも、今週の金曜日から全米公開される「スタートレック」は、「エイリアス」や「MI:3」のJ・J・エイブラムスの作品なので、観ておかなきゃ!と気合を入れて試写会に行って来た。

いやあ、行って正解でしたね。
とにかくストーリーに引き込まれて楽しんであっという間の2時間6分でした。

スペクタクル、アクション映画によくありがちなパターンは、まず映画の冒頭に観客の注意を惹きつけるシーンを用意して、一気に観客をストーリーに引きずり込むという作戦なんだけど、J・Jは、息を呑むクライシスを御膳立てしただけでなく、その過程で主要人物たちの生い立ちとか境遇、キャラをしっかり描きこんでいるから、その後に展開するストーリーでも観客が主要人物たちにキチンと共感、感情移入ができる。その辺が、今夏、同様に話題作として認識されている「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」と大きく違うところだと思いました。

いや、「ウルヴァリン」もそれほど悪くはないんだけど、満足感が薄かったなあ、というのが正直な印象。
ヒュー・ジャックマンの肉体美は相当なもので、それを観に行くだけでも、特に女性陣は入場料の価値あり!って感じだけど、いかんせん、ダニー・ヒューストン(巨匠ジョン・ヒューストンの御子息)が悪役というのがちょっと物足りない。サイバートゥース役のリーヴ・シュライバーも猫顔でその辺はピッタリだったけど、ちょっとボディが緩い。等々と、いろいろ突っ込みどころがあって、もうちょっと煮詰めて引き締めて作れば、ずっと良い作品になり得たのにちょっと残念でした。