今日は、2016年サマーインテンシブのオーディションの2校め、ボストン・バレエのオーディションでした。
最寄りのオーディション会場の日程は昨日だったのだけれど、木曜日の夜から風邪で撃沈した娘は昨日はまだ踊れる状態ではなかったので、1日後の今日がオーディション日の隣の郡の会場まで高速を1時間ほど飛ばして行って来ました。
ボストン・バレエは、一昨年、まだニュートン校の年齢だった時に受けた際は合格、昨年、ボストン校に入れる年齢に達した時に受けた際はウエイトリストに載せられたけれど最終的には入れなかったという経過のある学校なので、今年もビミョー、といったところでしょうか。
娘が受けた15歳〜19歳のグループは、女子の受験者が68人、男子の受験者は10人という人数だったそうです。先週受けたピッツバーグ・シアターは全年齢で32人という人数だったから単純計算をしても2倍以上の参加人数になります。バレエ情報交換サイトでも全米各地のボストン・バレエのオーディション会場の参加人数は70人〜100人という所が多いようでした。
オーディション時間は2時間半という設定でしたが、実際には2時間ほどで終了。ポアントはコンビネーションを1つ踊らせただけ、というあっさりしたものだったというのは意外でした。ニュートン校対象の11歳〜14歳のグループならともかく、年齢的に3年以上はポアントを履いているはずの年齢層の生徒の受験でポアントをあまり見ないというのはいかがなものですかね?と。まあ、フラットシューズで踊らせるだけで観る人が観れば実力が判る、ということなのかもしれませんが。
娘の感想は、「まあまあかな〜」と良くもなく悪くもなく、といった感じ。
親の私の印象では、ピッツバーグのオーディションの方が楽しめたのかも?と思いましたが、今日はまだまだ鼻をグズグズさせた風邪っぴき状態での受験だったので、体調の良し悪しも関係したのかな。
まあ、今年は不合格だったら風邪のせいにできるから、ま、いっか〜〜(笑)
Sunday, January 17, 2016
Sunday, January 10, 2016
2016年のバレエ・サマー・インテンシブ、オーディションの戦略はこれだ!(笑)
今年もやってまいりました、恒例のバレエ・サマー・インテンシブ・プログラムのオーディション。
今年の夏は、娘も高校ソフォモア(2年生=日本の高校1年生)からジュニア(3年生=日本の高校2年生)になるタイミングで大学受験も視野に入れていかなければならないから、バレエにうつつを抜かしている場合ではないかも?とも考えたのですが、大学受験も御勉強ばかりではないアメリカ。SATやACTと呼ばれる大学共通学力試験のスコアや学校のグレードの平均値(GPA)だけではなく、どんな課外活動をしてきたのか、ボランティア活動は熱心にしてきたのか、といった事まで評価の対象になるのであれば、「11年間、バレエを一所懸命踊ってきました!」という経験だってウリになるはず!
ということで、今年もとりあえずオーディションを受けてみようとことになりました。
で、今年のオーディションの戦略は:
分相応な学校を受けよう!
って、まあ戦略なんて呼ぶほどのものではないけれど、これまでパシフィック・ノースウェスト・バレエ(PNB)に片思いして落ち続け、去年はサンフランシスコ・バレエはもちろん、ボストン・バレエまでウエイトリストという残念な結果になったことを反省。一方で、スカラシップをもらって参加したカンザスシティ・バレエでは、先生にとても良く見てもらえて勉強になったと同時に自信もついたというポジティブな経験を持てたことで、背伸びしてギリギリで入る有名校でなくても、しっかりした指導陣が居る学校でクラスのトップレベルに居た方が先生の指導がたっぷり受けられて実力がつくという、娘なりの結論を出したようで、今年はPNBとサンフランシスコは敢えてパス。代わりに、ピッツバーグ・バレエ・シアター(PBT)とカンザスシティ、そして雪辱戦めざしてボストンの3校を受けることにしました。
その1校め、PBTのオーディションを今日、受けてきました。
今年の夏は、娘も高校ソフォモア(2年生=日本の高校1年生)からジュニア(3年生=日本の高校2年生)になるタイミングで大学受験も視野に入れていかなければならないから、バレエにうつつを抜かしている場合ではないかも?とも考えたのですが、大学受験も御勉強ばかりではないアメリカ。SATやACTと呼ばれる大学共通学力試験のスコアや学校のグレードの平均値(GPA)だけではなく、どんな課外活動をしてきたのか、ボランティア活動は熱心にしてきたのか、といった事まで評価の対象になるのであれば、「11年間、バレエを一所懸命踊ってきました!」という経験だってウリになるはず!
ということで、今年もとりあえずオーディションを受けてみようとことになりました。
で、今年のオーディションの戦略は:
分相応な学校を受けよう!
って、まあ戦略なんて呼ぶほどのものではないけれど、これまでパシフィック・ノースウェスト・バレエ(PNB)に片思いして落ち続け、去年はサンフランシスコ・バレエはもちろん、ボストン・バレエまでウエイトリストという残念な結果になったことを反省。一方で、スカラシップをもらって参加したカンザスシティ・バレエでは、先生にとても良く見てもらえて勉強になったと同時に自信もついたというポジティブな経験を持てたことで、背伸びしてギリギリで入る有名校でなくても、しっかりした指導陣が居る学校でクラスのトップレベルに居た方が先生の指導がたっぷり受けられて実力がつくという、娘なりの結論を出したようで、今年はPNBとサンフランシスコは敢えてパス。代わりに、ピッツバーグ・バレエ・シアター(PBT)とカンザスシティ、そして雪辱戦めざしてボストンの3校を受けることにしました。
その1校め、PBTのオーディションを今日、受けてきました。
PBTは、去年、娘のクラスメイトが合格したボストンを蹴って参加したということで、ちょっと気になっていたプログラムでした。そのクラスメイトに参加の感想を聞いたら「プログラム自体は良かったけど、滞在先の宿舎に冷房が入っていなかったからちょっとねー。あと、ピッツバーグの街よりボストンの街の方が良かったから、ボストンの方が好きだったかな」という、あまり参考にならない(笑)返事がかえってきました。
そんな感じだったので、全く気負い無しでオーディションを受けてきたのですが、娘に感想を聞いてみたら意外に楽しかったそうです。以下、娘の感想を簡単な箇条書きにしてみました:
*参加人数は女子29人、男子3人。年齢別ではなく12〜18歳、全て一緒にオーディションだったので、有名校のオーディションに比べるとかなり少なめ。特に12〜14歳は7人しか居なかったそうです。
*オーディション時間は2時間あったので、普通のクラスのように先生が注意を出したりしながら進んでいったとのこと。
先生は、PBTスクールの副校長先生的な男性の先生で、バーの間は、歩き回っては1人の生徒のところで足を停めて、じっくり眺めて何事かをクリップボードに書き込んだりしていたとか。娘のところにも来て、フォンデュのコンビネーションを最初から最後まで立ち止まって見られて「超緊張した〜〜〜」そうですが、最後に「Good」と言ってくれたのでホッとしたそうな。
*センターのコンビネーションの1つが終わった後で、先生が娘のところに来て「君、僕のオーディションに参加したことある?」と聞かれたので、「いえ、今日が初めてです」と答えたら、「ああ、そう?なんか見覚えがあるんだけどな」と言われたとか。まあ、良くも悪くも先生の目には留まったようなので良かった、のかな??
*オーディションの先生は、後でPBTのサイトを見たら、ABTのソロイストやサンフランシスコ・バレエのプリンシパルとして活躍した人のようなので、教え方は娘が慣れているバランシン・スタイルではなく、ゆっくりとした動きが多かったそうですが、特に大きな間違いをしでかすこともなく、こなせたので、本人としてはまずまずの出来だったと自己評価していました。
2014年用のようですが、PBTサマーインテンシブのプロモビデオはこちら⬇
Friday, January 8, 2016
2015年に観た映画のベスト10を自分なりに考えてみた
自分なりベスト10のNo.1「スポットライト 世紀のスクープ」
映画雑誌に定期的に書くことがめっきり減ってしまったが、昔、連載記事を書いていた某映画雑誌からは今も毎年のベスト10選出のリクエストが来る。
日本の映画雑誌ということで映画の公開日は日本が基本になっているから、2015年に私が実際に観た映画とはズレてしまうところがあるのが困りものなのだが、その分、2014年に観た映画を入れたりして補っている。
と前置きが長くなってしまったけれど、とりあえず今の時点で選んでみた2015年に観た映画のベスト10です:
**タイトルをクリックすると、過去のブログに書いた各作品の感想にリンクします**
**タイトルをクリックすると、過去のブログに書いた各作品の感想にリンクします**
久しぶりにアメリカの良心を偽善抜きで真摯に描いた力作に出逢えた!と観終わった後、100%の満足感に包まれた映画。
2.「オデッセイ」
こちらは観終わった後、「科学って凄い!」と思った作品。かなりシンプルなストーリーなのにリドリー・スコットの熟練した演出によってすごくエキサイティングなエンターテイメントになってる。マット・デイモンのキャスティングも完璧だった。
これまた、ほとんどカーチェイスに始まってカーチェイスに終わるだけの映画なのに、全く飽きることなく力技で押し切ってくれた映画。これもジョージ・ミラーの名人芸とシャーリーズ・セロンのキャスティングの勝利だと思う。
力技ということでは負けていないのがこの作品。体力の無い時に観たら、観終わった後、精根尽き果ててしまうかもしれないほどの迫力が凄かった。
経済の話をこれだけ面白いエンターテイメントに仕上げたアダム・マッケイはタダ者ではないと思った。
私は「スター・ウォーズ」ファンというわけでは全然無いのだけれど、そんな私でも楽しませてくれたJ・J・エイブラハムの才能と、頼もしいヒロインを誕生させてくれたことに敬意を表して。
7.「アントマン」
観る前は「アリのスーパーヒーローってどんだけ〜〜?」と馬鹿にしていたところがあったけど、実際に観たら、アリ・サイズを逆手にとって超楽しいスーパー・ヒーロー・コメディに仕立てたナイスなセンスを評価したい。
トム・クルーズって俳優としては個人的にはあまり評価していないのだけれど、プロデューサーとしての「M:I」シリーズの監督選びに関してはいつも凄いと感心しています。
9.「Spy」(←日本での劇場公開がまだ決まっていないのは残念な限り)
メリッサ・マッカーシーは天才コメディエンヌだと思う。以上。
10.「スティーブ・ジョブズ」
時間軸に従って進むありきたりの伝記映画にすることを避け、三幕の舞台劇のような構成にしたアーロン・ソーキンは賢いと思った。
英国人のスーツの着こなしは神レベル!
Sunday, January 3, 2016
2015年最後の3ヶ月に観た映画
今年は10月から年末にかけて試写を利用してまとまった数の映画を観たのだけれど、その全てはブログに書けなかったので、ちょっと駆け足で一言メモ的に書いてみることにする。
10月7日:「スティーブ・ジョブズ」
アップル社の共同創設者スティーブ・ジョブズの伝記映画だが、ジョブズの半生を年代を追って描く代わりに、ジョブズにとってターニングポイントとなったアップル社の製品の発表を時間軸に見立てて、三幕ものの舞台劇のような構成にした点が新鮮だった。マイケル・ファスベンダーは相変わらず上手いです。
10月15日:「ブリッジ・オブ・スパイ」
冷戦時代に実際に起きた米ソの捕虜交換の舞台裏を描くスピルバーグ作品。スピルバーグだからツボはしっかり押さえているし、主演のトム・ハンクスも安心して観ていられる演技を見せているのだけれど、基本的に「アメリカ万歳」な映画なんで、そこが私のようなアウトサイダーには少々居心地の悪いところが無きにしもあらず。
11月4日:「007 スペクター」
冒頭のシーンの長回しショットに「おお〜〜っ!」となったのだけれど、その盛り上がりがその後に続かなかったのがとても残念。ダニエル・クレイグのスーツ姿、コート姿も「おお〜〜っ♡」となったのだけれど、ボンドとボンドガールの間に火花みたいなのが欠けてたというか... クレイグのボンドでは「カジノ・ロワイヤル」と「スカイ・フォール」が甲乙つけがたく良かったけれど、そのいずれにしてもボンドが女性に熱い思い入れを抱いている作品なんですよね。2作目の「慰めの報酬」にしても「スペクター」にしても、ボンドが熱い思いを寄せる女性の存在が無かったのが意外に敗因だったりするのかも??と思ったりした。
12月9日:「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
経済のことなんてさっぱり解らない私でも楽しめた“エコノミー・サスペンス”(?)。ウィル・ファレルを多用して「俺たちニュースキャスター」シリーズや「アザー・ガイズ」といったオバカ系コメディを監督してきたアダム・マッケイが本気を出して(?)作ってみたら大評判になったという作品。キャストもクリスチャン・ベール、スティーヴ・キャレル、ライアン・ゴスリング、ブラッド・ピットという贅沢な顔ぶれ。
12月10日:「レヴェナント:蘇りし者」
力作というのは、まさにこういう映画のことを指すのだと断言できる映画。レオナルド・ディカプリオ演じる毛皮狩猟グループの1人が熊に襲われ、仲間に見捨てられたところを生き抜く本能と復讐の執念だけでサバイバルしていく過程を、ディカプリオの壮絶な演技とアレハンドロ・イニャリトゥによる容赦無い演出で描く。イニャリトゥ作品の撮影監督エマニュエル・ルベツキのカメラワークもいつもながら素晴らしかった。
12月14日:「Concussion」
プロ・フットボール選手が鬱病におちいったり暴力的な行動に出て、果ては自殺に至る例が続出。原因は練習や試合の際に何度も頭に衝撃が加えられることから脳細胞が異常をきたすことにあるのではという疑念を持ったナイジェリア出身の医師ベネット・オマルが、巨大な組織であるNFLを相手に孤独な闘いを挑むという、「インサイダー」のフットボール版といった映画。テーマ自体は意義あるものだと思ったけれど、主演のウィル・スミスの演技と本作が監督2作目だというピーター・ランデズマンによる演出も特にすごい!と感心するほどのものではなかったかも。
12月21日:「ジョイ」
独創的で発明が得意な少女だったジョイが、不本意にもシングルマザーになったうえ、エキセントリックな両親の面倒までみなければいけないという境遇で一念発起して起業家になるサクセス・ストーリー。ストーリー展開自体はありがちなアメリカン・ドリームをなぞっているところがあったけれど、ジェニファー・ローレンスの存在感と全身全霊でヒロインになっているのがこちらに伝わる演技がその足りなさを補って、特に若い女性には観た後、良い気分になれる作品に仕上がっていると思う。
と、この秋から暮にかけて観た映画でこれまでブログに書きそびれていた作品を駆け足で書いてきたけれど、「スペクター」以外の、つまり7本中6本までが、実話に基づいているという“実話率”は凄いですね。現実世界というのはそれだけドラマチックなのだと思うと同時に、そんな現実を超える作品を創り出せない今どきの映画界もちょっと寂しい気がする。
10月7日:「スティーブ・ジョブズ」
アップル社の共同創設者スティーブ・ジョブズの伝記映画だが、ジョブズの半生を年代を追って描く代わりに、ジョブズにとってターニングポイントとなったアップル社の製品の発表を時間軸に見立てて、三幕ものの舞台劇のような構成にした点が新鮮だった。マイケル・ファスベンダーは相変わらず上手いです。
10月15日:「ブリッジ・オブ・スパイ」
冷戦時代に実際に起きた米ソの捕虜交換の舞台裏を描くスピルバーグ作品。スピルバーグだからツボはしっかり押さえているし、主演のトム・ハンクスも安心して観ていられる演技を見せているのだけれど、基本的に「アメリカ万歳」な映画なんで、そこが私のようなアウトサイダーには少々居心地の悪いところが無きにしもあらず。
11月4日:「007 スペクター」
冒頭のシーンの長回しショットに「おお〜〜っ!」となったのだけれど、その盛り上がりがその後に続かなかったのがとても残念。ダニエル・クレイグのスーツ姿、コート姿も「おお〜〜っ♡」となったのだけれど、ボンドとボンドガールの間に火花みたいなのが欠けてたというか... クレイグのボンドでは「カジノ・ロワイヤル」と「スカイ・フォール」が甲乙つけがたく良かったけれど、そのいずれにしてもボンドが女性に熱い思い入れを抱いている作品なんですよね。2作目の「慰めの報酬」にしても「スペクター」にしても、ボンドが熱い思いを寄せる女性の存在が無かったのが意外に敗因だったりするのかも??と思ったりした。
12月9日:「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
経済のことなんてさっぱり解らない私でも楽しめた“エコノミー・サスペンス”(?)。ウィル・ファレルを多用して「俺たちニュースキャスター」シリーズや「アザー・ガイズ」といったオバカ系コメディを監督してきたアダム・マッケイが本気を出して(?)作ってみたら大評判になったという作品。キャストもクリスチャン・ベール、スティーヴ・キャレル、ライアン・ゴスリング、ブラッド・ピットという贅沢な顔ぶれ。
12月10日:「レヴェナント:蘇りし者」
力作というのは、まさにこういう映画のことを指すのだと断言できる映画。レオナルド・ディカプリオ演じる毛皮狩猟グループの1人が熊に襲われ、仲間に見捨てられたところを生き抜く本能と復讐の執念だけでサバイバルしていく過程を、ディカプリオの壮絶な演技とアレハンドロ・イニャリトゥによる容赦無い演出で描く。イニャリトゥ作品の撮影監督エマニュエル・ルベツキのカメラワークもいつもながら素晴らしかった。
12月14日:「Concussion」
プロ・フットボール選手が鬱病におちいったり暴力的な行動に出て、果ては自殺に至る例が続出。原因は練習や試合の際に何度も頭に衝撃が加えられることから脳細胞が異常をきたすことにあるのではという疑念を持ったナイジェリア出身の医師ベネット・オマルが、巨大な組織であるNFLを相手に孤独な闘いを挑むという、「インサイダー」のフットボール版といった映画。テーマ自体は意義あるものだと思ったけれど、主演のウィル・スミスの演技と本作が監督2作目だというピーター・ランデズマンによる演出も特にすごい!と感心するほどのものではなかったかも。
12月21日:「ジョイ」
独創的で発明が得意な少女だったジョイが、不本意にもシングルマザーになったうえ、エキセントリックな両親の面倒までみなければいけないという境遇で一念発起して起業家になるサクセス・ストーリー。ストーリー展開自体はありがちなアメリカン・ドリームをなぞっているところがあったけれど、ジェニファー・ローレンスの存在感と全身全霊でヒロインになっているのがこちらに伝わる演技がその足りなさを補って、特に若い女性には観た後、良い気分になれる作品に仕上がっていると思う。
と、この秋から暮にかけて観た映画でこれまでブログに書きそびれていた作品を駆け足で書いてきたけれど、「スペクター」以外の、つまり7本中6本までが、実話に基づいているという“実話率”は凄いですね。現実世界というのはそれだけドラマチックなのだと思うと同時に、そんな現実を超える作品を創り出せない今どきの映画界もちょっと寂しい気がする。
Thursday, December 31, 2015
「スポットライト 世紀のスクープ」
キネマ旬報誌の「冬の増刊号」という臨時号に2016年のオスカー候補作の予想記事を書くのにあたり、いろいろとリサーチした中で「絶対、観たい!」と思ったのが、「Spotlight」(邦題「スポットライト 世紀のスクープ」)という作品。
“スポットライト”というのは、長期に渡ってリサーチ、取材が必要なトピックを追って記事にする4人の新聞記者から成るボストン・グローブ紙の特捜記者チームの名称。
フロリダからやってきた新任のエディター、マーティン・バロン(リーヴ・シュライバー)は、グローブ紙の小さなコラムで採り上げられていたボストンのカトリック司祭が子供の信者たちを性的に虐待していたという事件に注目。スポットライト・チームのロビー(マイケル・キートン)、マイケル(マーク・ラファロ)、サーシャ(レイチェル・マクアダムス)、マット(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)に、事件を掘り下げて追ってみるよう指示する。カトリック教会が絶大なる権力を誇るボストンで、司祭を犯罪者として糾弾するような取材は容易なものではなかったが、スポットライト・チームは持ち前のカンと粘り強さを発揮して、真相を究明するべく取材に乗り出す...
監督のトム・マッカーシーらが、ピューリッツァー賞に輝いたボストン・グローブ紙のスポットライト・チームに映画化の話を持ちかけた際、ロビーことウォルター・ロビンソンをはじめとした記者全員、「映画化してくれるのは構わないけど、コツコツとリサーチしたり取材したりする地味〜な我々の仕事を再現しても退屈なだけ」と思ったそうだが、退屈どころか、無駄なシーンなどいっさい無しに遅過ぎず速過ぎずのペースで進んでいくドラマはミステリ小説の映画化作品ばりにスリリングで超一級のエンタテイメントだった。
私にとっては、2015年ベスト1の作品になると思う。
日本用の予告編はまだ出回っていないようなので英語版で:
余談だが、いつも御仕事をさせていただいているスーパードラマTVさん放映の「レイ・ドノヴァン」の取材でリーヴ・シュライバーに電話グループ・インタビューした際、途中で電話が切れてしまったことがあった。またつながってインタビューが再開した時、シュライバーが「今、電車でボストンに向かっているところなので電波が切れちゃったみたいだね」と言ったので、ジャーナリストの1人がボストン行きについて聞いたところ「カトリック牧師の児童虐待についての映画を撮っているところなんだ」という返事が返ってきたのだけれど、今思えばそれが「スポットライト」だったんですねえ。
Tuesday, December 15, 2015
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を一般公開より一足早く、試写で観た。
私はSWオタクとかではないので、「スター・ウォーズ」に関する事細かな知識は持ち合わせていないのだけれど、それでも、ハリソン・フォードやチューバッカら懐かしいオリジナルSWのメンバーに再会した瞬間は嬉しかったですね。
それと、「フォースの覚醒」は、強いヒロインが大好きなJ・J・エイブラムスが監督なだけあってヒロインをもりたてている構成になっているのも良かった。ネタばれになっちゃうから敢えてここでは書かないけれど、女性の私たちだったら思わずほくそ笑んでしまうシーンが結構あって楽しかった。
ちなみに、試写会場はバーバンクのディズニー・スタジオだったのだけれど、まず駐車場に車を停めて出て来た所で写真付きIDを見せてチェックインして手首にバンドのようなものを付けてもらい、そこから歩いて試写会場の劇場に着いた所でまたまたチェックインして違う色のバンドをもらうという二重チェックインがあった。通常の試写ではチェックインは1回のみだし、IDも見せたことなんて無い。おまけに、携帯電話は全て預けていかないとダメという念の入れよう。「フォースの覚醒」は全世界的で3日後の12月18日に一斉公開されることになっているから海賊版なんて作ろうとする人も居ないと思うんだけど、その辺、さすが何でも管理したがるディズニーらしい。試写の回数も今日だけで4回。ジャーナリストのみが対象の試写でもそれぐらいの上映回数にしないとさばききれないほど観に来るということなのでしょう。
ディズニー・スタジオ内の試写会場入り口。
SW専用の看板まで作ったんですね〜。
Sunday, November 8, 2015
「くるみ割り人形」2015
娘のバレエ教室、ウエストサイド・バレエ、毎年恒例の「くるみ割り人形」、今年は感謝祭の週末の土日と翌週の木曜日〜日曜日の計9公演の上演となりました。
ニューヨークだったらニューヨークシティ・バレエ、サンフランシスコだったらサンフランシスコ・バレエ、ボストンだったらボストン・バレエと、アメリカの大都市には、その名前を冠した有力バレエ団があって、クリスマスには「くるみ割り人形」を観るという街の人々は、そんなバレエ団の「くるみ割り人形」を観に行くわけですが、ロサンゼルスの場合は、ちょっと事情が違います。
ロサンゼルスにも、2005年に創立されたロサンゼルス・バレエ(LAB)というプロのバレエ団があるにはあるのだけれど、このLAB、本拠地とする劇場も無ければ、生のオーケストラ演奏で踊るでもないサビシいバレエ団。そんな事もあって、ロサンゼルスとその周辺は、戦国時代よろしく、ありとあらゆるセミプロのバレエ団やバレエ教室が「くるみ割り人形」を上演してきたのですが、今年から、ロサンゼルスから車で1時間ちょっと南下したオレンジ郡で、なんとニューヨークの大御所バレエ団アメリカン・バレエ・シアターが「くるみ割り人形」戦争に参入。競争激化に追い打ちをかけることになりました。
とまあ、前置きが長くなっちゃったけれど、そんな“くるみ割り戦争”に勝つには先手を打たねば、ということで、ウエストサイドの「くるみ割り人形」は9月の中旬から早くもチケット販売開始。その甲斐あって、2週めの土曜日と日曜日のマチネの回は既にチケットは売り切れに近い状況、なのは非常にありがたいのですが、困ったことにその時点ではキャスティング未発表。親の私たちは、自分の子供が何の役で、どの日のどの回に踊るのか、まるで判らない状態。ソロイストたちのためには、1人4枚まで良い席のチケットが確保されてありましたが、そうでない場合は、10月中旬のキャスティング発表までチケット購入はお預け。子供たちも、自分がどの役で何回踊らせてもらえるのか判らないまま、とりあえずリハーサルに出ねばならない状態。
まあ、「数週間のあいだにグンと上手くなる子も居たりするからキャスティングできない」というのがディレクターの言い分なのですが、実際は、早いうちにキャスティングを発表してしまうと役が就いたということで安心して怠け始める子や、逆に希望の役が就かないことでふてくされて真面目にリハーサルに来ない子やらが続出してしまうからなのではないかと。
そのキャスティング、今年は、去年や一昨年のように主役のシュガープラムにプロのダンサーをゲストに迎えること無く、ウエストサイドの卒業生で現在、ニューヨークシティ・バレエの付属バレエ学校SABの通年制に通っている17歳の子と、今年の「くるみ割り人形」が最後となる高校シニアの子、それに、プリバレエの時から先生のお気に入りでスター・ダンサー的な存在である高校ジュニアの子の3人がシュガープラムを踊るという、女性キャストに関しては久しぶりに100%ノンプロフェッショナルなダンサーたちによる公演になっています。
気になる娘の役ですが、彼女、「くるみ割り人形」のオーディション直後にサマーインテンシブで痛めた右足首の症状が悪化。フィジカル・セラピーには通っていたけれど、どうも症状が改善されないので、整形外科医に診てもらいました。整形外科医の所見はフィジカル・セラピストの所見と同じではあったものの、「完全に治したいのであれば、3〜4週間、ブートを履いて固定治療をするべき」という意見を言われ、娘はその場で「ハイ、じゃ、そうします」と返事。私は、バレエ教室のディレクターに相談してからの方が良いんじゃ...?なんてちょっとオロオロしちゃったけれど、本人いわく「今から3〜4週間休んでも10月上旬には復帰できる。今年踊らせてもらえそうな役は多分、去年と同じ。それだったら振付は完全に判っているから公演まで1ヶ月あれば大丈夫」とのこと。本人の意志がそこまでハッキリしているならそれを尊重するのが一番だと思い、ディレクターには本人と私から説明。ディレクターはさすがに心配そうだったけど、公演までの日数を数えて「なんとかなるでしょう」という結論を出してくれました。
ということで、今年は去年より役が減っても仕方ない、群舞の他に何回か、去年と同じ役を踊らせてもらえばラッキーと考えるようにしていたのですが、フタを開けてみたら、去年と同じ役を同じ回数踊らせてもらえることになったうえ、去年踊ったリード・エンジェルのうちソロの部分があるセンター・エンジェルの役を、1回だけですが、踊らせてもらえることになりました。4週間もリハーサルを休んだにもかかわらず、わずかながら去年より役をアップグレードしてくださったキャスティング担当の先生方には感謝、感謝です。
「くるみ割り人形」まであと3週間を切り、来週末は早くも第1回めのスタジオ・ドレス・リハーサルです。
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